smile番外編 「甘い結界」 いつもお仕事頑張ってるロンに甘いもので疲れを取ってもらおうと お菓子を作った。 「ねえ、ロンこれ作ってみたんだ。食べて。」 この国にあるものと、私の国にあるものと、似てる材料で作ってみた。 「これ、なんというの?」 「プリンっていうの。」 これなら私も簡単に作れる。 「ふ〜ん。じゃあ、食べさせて。」 「えぇ!なに言ってるの?」 そんな、みんながいるのに。 「だって、ヒナタの国の食べ物だろ?ヒナタの手で食べたい。」 もう、わけわかんない理屈こねて。 「ね、お願い。」 そういって上目使いでお願いされる。 うう、そんな顔でお願いされたら、断る人なんていないよぅ。 「じゃぁ・・・。一口だけよ。」 ぶつぶつ文句を言ってもニコニコ顔をされる。 く〜。はずかしいなぁ。 「はい、あーんして・・・。」 「あーん。・・・・・・。おいしい。おいしいよ。」 「本当!よかったぁ。」 いつもおいしいもの食べてるロンの口に合うのか正直自信がなかったんだ。 「ありがとう、ヒナタ。」 そういって、軽くキスされた。 甘い、甘い味がした。 「ロール様。ある意味、すごい結界だと思いませんか。この二人。」 「そうだな、ニコ。このバカップルの結界はどんな人でも近づけないな。 ニコの言ったようにここまであると誰も近寄ろうという気にもなれんだろう・・・。」